石見神楽[いわみかぐら]

神々が集う場所

神が宿る場所を「神座(かみくら)」という。
かつて神楽は、巫女や神職が、神座に神々を降臨させるために歌舞していたものだ。
神聖な魂を受け継ぎながら、今も人々は神に捧げるために舞う。

凛とした空気、心が深呼吸する

五穀豊穣に感謝―
秋になると、神社では夜を徹して神楽が行われる。
迫力に圧倒され、鬼が迫ると泣き出す子供。それを見守る大人たち。
氏神様のもとで人々は舞い、実りの秋を祝う。

この地に宿る、心

一針、ひとはり。
思いを込めて刺繍をほどこし、数か月かけて制作する衣裳。
石州和紙を柿渋入りの糊で幾重にも重ねて作る面。
職人の技が受け継がれている。

出雲の神在月

 神話「岩戸隠れ」で天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩にお隠れになったときに、外に連れ出すため天宇津女命(アメノウズメノミコト)が踊りを舞って見せたことがはじまりだと言われている。

 また神楽は「神座」という言葉が転じたもの。神座とは木や岩など神が宿る場所のことで、神座に神々を降臨させるために巫女などが歌舞したことが神楽と呼ばれるようになった。